




自分で気に入っているお店での食事は誰でもある程度は食を楽しめる。
それでも本当の意味で食を楽しめる日本人がどれ程いるのだろう?
それは何も決して高級食材とか有名な店での飲食ということではない。
詰め込むように時間に追われて食べるのではなく,
ゆっくりと時間を掛けられる状況・環境でお腹も心も満足できれば食を楽しめたといえる。
何も時間を長く掛ければいいというものではないが,楽しめる食であれば
必然的に噛みしめるような食べ方になり,結果的にある程度の時間は掛かるということになる。
別な云い方をすれば,あれもこれもと欲張る人には本当の意味で食を本当に楽しむ
ことは難しい。
良いとか悪いではないが,楽しむ対象や楽しみ方も多様化の現代において
食以外のものに楽しみを見い出す人もいるし,それは間違いとはいえない。
しかし,私は食を楽しむ事を選択したい......。
今やすっかりお気に入りとなった横浜・山手の
『ナチュラルフランス料理 ELESEE-HIKARU エリゼ光』へ行って来た。

今回は4回目となるが,前回( の模様は_

こちら )来た後に1度はもっと堪能したいと思い......

タップリと時間が取れるように,あらかじめ予定を取って訪れた。

と,いうことで......いつも頼んでいる3000円よりもう1つ上のコースを頼んだ。
いつもより品数が多いので必然的に時間も掛かるが,その為に予定を組んだのだ。

訪れた日は朝からあいにくの雪

が降る天候。
しかし,あらかじめ予定をしていたし,天候にいち々左右されていたら
予定が消化できないので,構わず予定結構。


そんな天気だったのでいつもはお水が出るが,この日はサラサラ茶という
健康や美容に良いというブレンド茶が“お水替わりです”と,いうことで出てきた。

おまけに......
こんな天気の中来ていただいたので..

....と,シャンパンをサービスしてくれた。


ランチ時間の最後までいたが,さすがにこの日は4〜5組の客しかいなかった。
天気が良ければ平日のランチでも7〜8割は席が埋まっているのに......。

最初の1皿,アミューズは......タコと海苔のテリーヌ,生ワカメのフラン,
太い洋ネギとビーツをボルシチのように煮込んだスープの3品。

タコと海苔のテリーヌは,ふわふわと柔らかい玉子焼きのような味の中に
海苔の風味と微かなタコの食感。


生ワカメのフラン......玉子でふんわりとさせているが,その食感は
葛餅を思わせるプルンプルン加減が絶妙で,崩れそうでギリギリ崩れない食感は
フワフワであると同時に溶ろける食感。たまらん美味さ。


ボルシチのようにビーツの味が強くはないが,その分ビーツの味に甘みが
加わったような感じの味だ。


次なる1品.......メカブのタルタルの上に皮を炙ったキス乗せ。

コリッとした食感をもう少しソフトにした食感が炙った皮の下にのぞき
そこへメカブの粒々感を残しながらのネバッとした食感とのコラボが心地良い。


自家製パンは,お馴染みのライ麦パンにこの日は長ネギのパン。
ジャガイモのオリーブオイル煮を付けて食べれば,甘いジャガイモの香りと味が
特に長ネギパンと合う。


続いての1品は,皮めを炙ったタイのカルパッチョ〜レモン風味,
リアス式カラシナとチンゲン菜ソースを添えて......。
天然のタイの美味さに,それを引き立たせるソース。
そこへカラシナのややピリッとした味がアクセントになる。


次なる1品は......辛味ダイコンおろしの上に太刀魚の炙りを乗せ,その上には
刻んだルッコラを乗せたもの。

先のキスよりももう少しコリッとしっかりした歯応えと辛味ダイコンの甘みが
太刀魚だけを食べた時より,まろやかな甘みと旨みが口の中に広がる。


続いて出てきたのは,タマネギのキッシュ。
良い意味でタマネギの繊維を感じさせない,ふわっふわっでやさしい甘さ。



次なる1品は......菜の花を湯がき,聖護院ダイコンのプレスしたものを
つなぎとして加えたものに,上にヤリイカを乗せ,ディジョンマスタードを加えた
菜の花のソースを敷いた上に,ホウボウ,カマス,メジマグロ,肝も一緒に添えた
ウマズラハギ,ヒイカを配した1品。

わずかに感じる菜の花の苦味と聖護院ダイコンの甘みがクロスオーバーする。

添えられたチップを一緒に食べると,程よくされ,そこにそれぞれの魚やイカの味が加わると
未完成のものが完成されたかのような美味しさ。


この日は横浜でも朝からあいにくの雪で,シェフも漁港へ仕入れに行くかどうか迷ったそう。
それでも客が来るかもしれないということで漁港へ行ったら,長井漁港でも
年に数回しか獲れないというイバラガ二が揚がっていたそう。
そのイバラガ二ともう1種,タカアシガ二の2種のカニが1皿に乗る。
シェフの今までの記憶でも,この両方のカニが1皿に乗るのは数年に1回だとか......。

このプレミアな1皿は,雪の降る中に来たことへの天からのご褒美かも


タカアシガ二は,カニみそを塗って焼いた状態でいただく。

カニの身と焼いたカニみその風味が合わさり,とても美味い!


イバラガ二は蒸して状態で,2種類のカリフラワーのソースでいただくか......

イバラガ二のカニみそも別添えで出てくるので,それを塗って食べる。


イバラガ二のカニみその方は,卵も混じっている。
カニに塗って食べただけでは余ったので,パンに塗って食べた。

パンは別の食べ物になった。


カリフラワーのソースもいいけど,カニみそを塗った方が断然美味い!

更に,カニみそを塗りカリフラワーのソースも合わせたイバラガ二の味は最高ー!!!

最後の1品は,リュウオウカサゴのポワレ......この魚も貴重だとか。
ソースは黄色ニンジン。

リュウオウカサゴの下には,ニンジンをパスタに見立てたものが......
毎回思うのは......素材である魚の新鮮な美味さと,季節の野菜や,その日,その時の
野菜を添えたり,ソースに使ったりして主役である魚の旨さの邪魔をしない脇役としての
野菜の使い方が影ながら光る。

それは,種類が違うとはいえ魚が続いても飽きさせない味わいを醸し出す。


デザートは,前回来た時に話に聞いていた紅ほっぺ苺を使ったものを選んだ。


ここのデザートも又,見た目,味共に,してやられる感じ。
デザートだけ食べに来てもいいぐらい,何を食べようか迷うほど。

今年は,気温のせいで例年と比べると出来がイマイチということだが
それでも紅ほっぺ苺は充分な美味しさ。


下半分ほどは,山梨県の農園で作られた飲むバルサミコ酢と合わせた状態。
飲むバルサミコ酢といっても酸っぱくなく,むしろ紅ほっぺ苺の甘さを
更に崇高な甘さにしたといってもいい程の甘さで,とても良く合う!



苺を使ったデザートはどれも2月いっぱいぐらいまで......
それ以降は採れても味がボケるそう......と,いうことで次回来ても3月以降なので
もう1つ,デザートのA番の苺で作ったシュークリームの冷たいグラタン仕立ても追加注文。

まぁ,この日は天気状況でお客が少なかったから,少しはお店の売り上げに
貢献しなきゃね......なんてねっ!!




サバイヨンクリームVs苺シュークリームVs苺のアイスのバトルが口の中で
繰り広げられ,やがて三位一体の美味さに統一された。


ここでは,いつもコーヒーを頼んでいたが
さすがにこの日は寒かったので身体を温める紅茶にした......いつもとカップが違う。

脱帽という当たり前の言葉は使いたくない。
ここのシェフには飽きれる.......一体,どこでどんな修業をすればこんな腕になるのか?
そんな飽きれたシェフの料理を食べに又来よう。


『ナチュラルフランス料理 ELESEE-HIKARU エリゼ光』_

045-621-4890

神奈川県横浜市中区山手町246 カーネルスコーナー 2F

営業時間_ランチ

11:30〜15:00(L.O.14:30) ディナー

17:30〜22:30(L.O.20:30)

定休日_水曜日
お店地図_

こちら お店HP_

http://www.elysee-hikaru.com/食べログ
http://r.tabelog.com/kanagawa/A1401/A140105/14000520/